第二十四話 蒲田 総一朗
「正当防衛だって、人聞き悪いなぁ」
池袋駅北口にあるスナック『アミン』で蒲田総一朗はこの日だけで三回目になる話を繰り返し披露していた。
「でも実刑食らったんでしょ?」
スマートフォンを操作しながら興味津々で聞いてくる五十絡みのママは今どき珍しいソバージュヘアをしている、総一朗の行動範囲である池袋のスナック内では突如現れなくなった彼の話題で一時は盛り上がったらしい。
「結局十三年も塀の中だよ」
一之瀬咲と出会ったのは珍しく赤羽まで遠征した時に入ったスナック『納言』だった、友達の手伝いでたまたまその日入っていた咲を見て総一朗は一目惚れした。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/3/2 22:13
最終編集日時: 2023/3/2 22:13
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
桐谷碧
小説家を目指しています(歴3ヶ月)
年間150冊以上は小説を読みます😄
夢は直木賞、ドラマ化、映画化。
自殺、復讐、競艇、がテーマの小説執筆中🖋
好きな作家
東野圭吾(母の影響)
現在
引きこもり