序章「月光」※訂正しました
下弦の月明かりが|並木路《なみきみち》を案内していた。
青年の髪が風に揺れる。黒かった。髪が、だ。キリッとした瞼の下の瞳は蒼い。
手には買い物袋が握られていた。
しばらく夜道を歩くと、青年の前に古びた建物が門の奥に見えた。建物は二階建てで、どこか中世のような趣を赤いレンガ調からは感じられた。
門の前に着いた青年を、横の花壇に植えられた向日葵が出迎えた。横の石壁にはプレートがあり、|向日葵《ひまわり》孤児院と刻印されている。
0
閲覧数: 25
文字数: 1901
カテゴリー: SF
投稿日時: 2021/9/22 1:19
最終編集日時: 2021/9/24 4:38
とあラノ
Twitter https://mobile.twitter.com/Tc20972085Tc
ルビ振り/強調etc...
ストレスフリーに読むなら↑Twitterより、ノベプラ、カクヨム移行してください。
どちらも、とあラノ検索で出ます。