序章「月光」※訂正しました

序章「月光」※訂正しました
 下弦の月明かりが|並木路《なみきみち》を案内していた。  青年の髪が風に揺れる。黒かった。髪が、だ。キリッとした瞼の下の瞳は蒼い。  手には買い物袋が握られていた。  しばらく夜道を歩くと、青年の前に古びた建物が門の奥に見えた。建物は二階建てで、どこか中世のような趣を赤いレンガ調からは感じられた。  門の前に着いた青年を、横の花壇に植えられた向日葵が出迎えた。横の石壁にはプレートがあり、|向日葵《ひまわり》孤児院と刻印されている。
とあラノ
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