第二十話 『行動開始』

六月十七日 土曜日 今朝は起きるのが早かった。 まさかの早朝の三時である。 携帯にかかってきた電話によって起こされてしまったのだ。 どうせ玲奈だろうと思いうんざりしながら携帯を見ると、そこには『非通知』と書かれていた。 「…………」 俺は電話に出る。 「誰だ?」 『加川蓮斗だな?』 声は男性のものだ。
カクテル