我が愛しのチング 六

我が愛しのチング 六
六… 百合音に急いで向かう。一体何があったと言うのだ?さっき、一年振りに対話をして 「目?いる」と言ったばかりでは無いか。やけにくっきりと夜道を飛ばさせる百合音の瞳が切なさを出す。 それでも、百合音がなんと言おうがこの最高の瞳だけは絶対に百合音に返さないといけない。 「死ぬ人間に視える目は要らない。レーシックでちゃんと視えるからダサい老眼の武にあげます」 この最高の瞳だけは大切にして来た。 「私の瞳よ?これからは汚れた物は見ない様に生きていきなさい」 今まで出来なかった、部屋も常に掃除をして綺麗にして視力が落ちない様に太陽を直視する事も無かった。街でもヤクザや人生に余計なものは敢えて見ないようにしてきた。
K and A  Style
K and A Style
初老🍷🥂🍻🥃🍸🍹🍺🍶