鳴らした音の行く先は 5-8

鳴らした音の行く先は 5-8
第五章七話 番外編 心地良さ  施設は気が楽だった。誰かと会話をすることはほとんどなく、自分の好きなように過ごせる。  彼とは施設で出会った。  その日は、本を読んでいた。名前は忘れたが、分厚くて、重たい本。  そんなとき、声をかけてきてくれたのが颯だ。 「それ面白い?」 「どうだろう。あまりわからない」 「だよなー。だったらあっちで俺とゲームしない?」
傘と長靴
傘と長靴
 自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。  拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。