クリスマスイブ
街にクリスマスソングが流れ、街中が浮き足立っている。
クリスマスイブのその日も、私たちは冬休みの補習のために高校に向かう。
「委員長は放課後にデートするんだって」
「きゃー!」
「詩音ー。この後クリぼっちの女子会やるけど、来ない?」
「ごめんね、私、バイト入れたから。行けない~」
手を合わせて謝る。どちらにしろ、高校卒業後の一人暮らしのためのお金を貯めているので、そんな余裕はない。
「ほんと、バイトよくやるよねえ。卒業後の費用?」
友達に聞かれて頷く。
「うん。今日なんかは、あなたたちみたいに遊んでいる人が多いから、時給が高い仕事が多いのだ!」
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カテゴリー: お題
投稿日時: 2021/12/24 13:29
すみれ
はじめまして、すみれです。日常に根づいた1000字程度の短編小説を書きます。たまに短歌や詩も。