60. 「魔法使いとお姫様」

60. 「魔法使いとお姫様」
手始めに彼女を研究室へと運び、治療と共にVR機能が搭載された仮想現実及び異空間への存在、存在が確認できるのか、動作は問題ないかを一つ一つチェックしていく そして、彼女の様子を見つつ内容を記録していき始めた ちょうど彼女が住んでいた一軒家の一部屋を記録部屋として使うのがいいと考え、もしものために鍵を取り付け、カメラを搭載した 少しずつ記録をしていく最中、自分も仮想現実の中で生活をしたいと思い始めた どうせならと思い、最新ゲームシステムを利用した仮想現実を作り、医療の発展を目指すという表向きの理由を掲げてはいるが…私の私欲のために作り出したとしても過言ではないこの仮想現実をもう少し現実から遠ざけてもいいのではないかとある本を取った それは、彼女が妊娠中に趣味で読んでいたファンタジー本である 私には到底理解ができない内容の本であるが、彼女はさらさらと読み進め、なんだか楽しそうに見えた
茜桜 手鞠
茜桜 手鞠
(せんおう てまり)です。 投稿頻度は低めです。 好きな時に手に取って読めるような手軽さを考えて作っています。 よろしくお願いします。