140文字小説+α その142 「地球儀」

 物置を整理していたら、地球儀を見つけた。  そこには、子供の頃に俺がいろいろと落書きしていた。  この国で、サッカー選手になるとか。  あの国へ、あの子と新婚旅行に行くとか。  ……子供の頃夢どころか、この先も俺が行けそうな国はないな。  地球儀をクルクル回す。  子供の頃は、俺も夢に満ち溢れていたんだな。  見てたら、悲しくなったきた。  夢を見ていた子供時代を裏切ってしまい、今は小太りの若干髪が薄くなってきた悲しきサラリーマンである。彼女はまだない。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。