初体験
ぎしり、と俺と彼女を乗せたベッドが音を立てる。
「や、優しくしてね…?」
彼女は少し怯えたような目で俺を見上げた。
「大丈夫、痛いのは一瞬だから」
彼女を落ち着かせるように、俺はそっと頭を撫でた。
それでもまだ怖いのか、彼女は体を強張らせる。
華奢な体は小刻みに震え、目をぎゅっと瞑って『その時』を待っている。
「力抜いて」
俺は彼女の耳に囁いた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2021/10/6 15:19
夏木 蒼
短編小説しか書かない人です
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