どこかのだれかさん 12

どこかのだれかさん 12
ベランダから今夜は月が見えなかった あたしは寝室がよく見える位置に移動して体育座りになった 寝室の中は当たり前のように暗く静かだった 楽しげに笑い合う二人。お似合いの二人だ。若い彼らは、幸せが永遠に続くと思っているのだろう その時が来た。彼女が寝室に入った。誘われた彼も、「死の境界線」を越えた
ポックリあたし
ポックリあたし
しんでます