林渓村 序章

林渓村 序章
ある寒い冬の昼間。ワンルームのアパートで二人の男女が眉をひそめながら会話をしていた。 男の名前は藤田智洋(ふじたともひろ)。年齢は二十六歳。痩せ型で色白、金髪と左耳につけたピアスがチャラく見えるが、本人曰く“至って真面目”な性格らしい。 女の名前は川田眞希(かわだまき)。年齢は二十五歳。これと言って特徴のないように見える小柄な女だ。 「なぁ、眞希、ここ行かね?」 「何?はやしだにむら?林渓村?どこにあんの、それ?」
Maho
Maho
拙文、遅筆ではありますが様々なジャンルの創作に挑戦したいと思い始めてみました。 お気軽にコメントしてもらえたら励みになります! Twitterのフォローも良ければよろしくお願いします( ¨̮ )