第六話 母の嘘 ・前編

第六話  母の嘘  ・前編
『な■■■』 あと、三文字。 私はその紙を伏せた。見てはいけない。思い出してはいけない。そう分かっているのに、頭の奥ではずっと「な」から始まる名前を探している。 なつき。ななみ。なぎさ。なお。なずな。 違う。
宵依 (よい)
宵依 (よい)
04(22)|元保育士 日常と記憶、ときどき空想。 こぼれ落ちそうな気持ちを、文章に。 エッセイ|詩|短編・連載小説 誰かの心に、ひとつでも残る言葉を。🌙