海を眺める丘の上にて 〜雨宿り小屋(1)

かち、かち、かちり 時計が周りの時間そのものを急かすように鳴る。窓からの月光は途絶えている。 もうこんな時間だ。 あぁ、早く眠らなきゃ。 自然とそういうふうに思考がはたらく。 まあまあ柔らかいベッドに体を転がせば、すぅ、と意識が沈んだ。 時計の針は、まだ時間を急かしている。
くうきり
くうきり
最近始めました。まだ何もわからないような状態です。よろしくお願いします。