自分と違うあなた

 私と違って貴方は特別で素敵なんだね。  みんなから愛されて期待されて賢くてあざとくて、そういうところが愛される秘訣なんだろうなって思った。  自分にない才能を持っている人を妬んで嫌うぐらいならもっと上を目指して努力した方がいいのにね。そんなこともわからないから私はまだ貴方に追いつけないんだな。わかってる。いや分かってた。でも、わかっててもできないことが多すぎて全部できたらそれはもう人間じゃないね。完璧な人間が存在したならそれは私以外の誰かだね。  神様は贔屓ばかりするような存在だもの。そんなものいないほうがずっと楽に決まってるよ。こんなこと思ってるようじゃ神様に殺されちゃうね。でも元々殺されてるようなものだもん。今更どうってことないか。  自分でも何を考えているのか自分が自分なのかわからなくなる時って休んだ方がいいのかもね。  もし寝て気づいたら死んでたらどうする?それが現実か夢かもわからないそんなんじゃ本当の意味で幸せは手に入れられないよだって知ってたよそれくらい。そんなこと昔から知ってた。  ガラクタなロボットで社会から消されていく私。みんなはどんどん新しいものをほしがって私の存在なんてすぐ忘れちゃう。  人間は存在を忘れられた時が本当の死なんだって。じゃあ肉体の死と精神の死ってどっちの方が苦しいと思う?そんなのわかったら私は今ここにいないね。  貴方のことを考えて胸が痛くなるのは恋かな?それとも嫉妬かな?  言葉で言い表せない感情ってどう表現するべきなんだろうね。もしかしたらこれも神様の悪戯かな?そうだとしたら神様って私のこと大嫌いかもね。でもいいよ、私はそんな神様の存在も認めてあげる。あー私ってなんて優しいんだろって優しい人になりきる偽善者かもね。
はなまる。
「自分の書いたものを誰かに読んでもらいたい」そういう思いから始めました。