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紅
母は美しかった。 いつも母は出かける前、仕事に行く前であっても、真っ赤な口紅を塗っていた。 それを見るのが俺は好きで、毎日の日課のようなものであった。 ある日、あまりにも俺が食いつくように見るものだから母は俺に言った。
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文字数: 405
カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/8/23 17:23
速水実弥
「狐少女と花少年」を連載しています。 お絵描きもしてます。