手
凍りつくようなその手。 誰かに差し伸べられた手。 冷たくてきめ細やかな手。 私には絶対触れられない手。 あなたの手に触れたい。 私のこの温もりで触れてやりたい。 でもあなたは拒む。私の温もりがあなたの凍てつく手を溶かすのを拒む。 私には二度と触れられないものだとわかっているの。あの時実感したの。 でもやっぱり、触れたくなってしまう。 どうかあの娘よりも私に傾いてくだされば。
ふぉわな
ふぉわな
お絵かき大好き未成年紙絵師です とある小説サイトで活動していますが、ちょっと気になって足を伸ばしてみました。 よろしくです。