手
凍りつくようなその手。
誰かに差し伸べられた手。
冷たくてきめ細やかな手。
私には絶対触れられない手。
あなたの手に触れたい。
私のこの温もりで触れてやりたい。
でもあなたは拒む。私の温もりがあなたの凍てつく手を溶かすのを拒む。
私には二度と触れられないものだとわかっているの。あの時実感したの。
でもやっぱり、触れたくなってしまう。
どうかあの娘よりも私に傾いてくだされば。
0
閲覧数: 11
文字数: 286
カテゴリー: 詩・短歌
投稿日時: 2023/12/31 16:17
ふぉわな
お絵かき大好き未成年紙絵師です
とある小説サイトで活動していますが、ちょっと気になって足を伸ばしてみました。
よろしくです。