マントルマン
「博士、本当に行くんですか?!」
「もちろんだ。実際に見てもいないことをワシは信じるわけにはいかん。」
博士は数十年かけて作り上げた巨大なドリルに搭乗した。地面にドリルを突き立て、発進ボタンを押す。
「マントルは岩盤の層であると、誰が見たというのだ。」
博士の身体にドリルの振動が伝わる。
「地底人は、必ずいる。」
博士の言葉は地面を削る轟音にかき消された。
地上から5km通過。
「地殻」と呼ばれる層を掘り進める博士のもとに光は届かない。身体を伝わる不快な振動に未だ慣れずにいる。
10km通過。あたりは依然として岩石に囲まれている。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2026/8/4 9:20
ほしのすみか
はじめまして。一話完結型のSF短編小説を少しずつ投稿します。