スキルの代償

10年前、ある町にスキル持ちの男の子が産まれた。その男の子は困っている人とその人がいる場所を即座にみつけ、どんな困り事も対処可能なスキルを持っていた。 しかし、そのスキルには大きな代償があった。 困っている人を助ければ助けるほど、少年の寿命が削られていくのだ。 それを知ったのは、彼が8歳のとき。 助けた人々の笑顔を見るたびに体が衰えていくことに気づき、彼は初めて恐怖を覚えた。 それでも少年は助けることをやめなかった。 「誰かが苦しんでいるのを見ている方が、もっと苦しいから」 そう言って笑う少年の姿は、町の人々にとって“英雄”のようだった。
エヴァンゲリオン
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