食べ残し 第1話
プロローグ
「ごちそーさま。」時雨瀬奈子(しぐれ せなこ)は手を合わせて言う。
「え?瀬奈子!まだスープ残ってるよ。」
大きな二重の目をキョロキョロさせて浦名明美(うらな あけみ)がご飯を頬張って尋ねた。
「えー、、だってこのスープ味薄いもん!私濃い方が好きなんだよね、」口を尖らせた瀬奈子は箸でスープをかき回す。一口飲んで薄い!っと言うと残っていた牛乳を飲み干して手慣れた動きで牛乳パックをたたむ。
「あー、確かに薄い。私それよりこのサラダがいらないや。」明美は皿の上で玉ねぎだけを綺麗に残していた。よくそんなふうに分けれるなと瀬奈子は思いつつも何も言わなかった。
「2人とも後5分で給食終わるよ。」
優しそうな声が瀬奈子の頭の上で聞こえてきた。白浜時子(しらはま ときこ)だ。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/7/26 16:09
最終編集日時: 2024/7/26 16:15
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
175号室
高校2年生です。
ゆるく投稿していきます。