淡い自殺

いつの間にか夕陽が沈んでいて、月明かりだけが僕らを照らしていた。 周りには誰もいなくて、砂を踏む音と波の音だけがあった。 この旅を言い出したのは僕だった。 夏休みの全てをクーラーの効いた部屋で消化するのは嫌だったし、匠とも遊びたかった。 匠が一緒に行ってくれるかは怪しかったけど、二つ返事で来てくれた。
EzOz
EzOz