卒業

 死ぬわけではないのだ、この先また会えるかもしれない、もしかしたら疎遠になって話すことすらなくなるかもしれない。それは寂しいことだけど、たぶん生活これまでと変わらないのだと思う。だからこの先も泣いたり笑ったりしてちゃんと生きてさえいればいい。 思い出はいつでも素敵なまま。同じ時間をくれてありがとう。 そんなふうに思えた。自分の未熟さが歯がゆいくて、未だにたらればばかり零してしまうけれど、高校生活において友達との思い出だけはとても大切なものだと言える。  卒業のようにこれから別れを実感しることは少なくなると思う。だからこの瞬間だけのこの気持ちを忘れたくないと強く思う。
しぶや
しぶや