紫煙

煙草の味を覚えたのは、あなたの為だったのかもしれない。 ただ、あなたに近付きたかった。 あの頃のわたしは、あなたに夢中だった。 あなたに何人女がいようとも、それら全ての女性が、体かお金目的であっても。 あなたは、本気で人を愛したことがないと言った。 わたしは、それを信じた。 あなたは最低な男でも、全ての女性に対して、同じ態度を取っていた。
ひぐらし
ひぐらし
似非物書き