夕暮れと飲み物と推しと私 その5「少女星間漂流記」

『少女星間漂流記/東崎惟子』  あてもなく旅に出る。非常に気ままで、自由で、あこがれもあるものである。  しかしながら、その実態は苦労が絶えないだろう。  まず、お金の問題がある。当たり前だが、お金は使えば減る。旅先での財布のひものゆるみを考えれば、なおさら減る速度も速まる。余程のお金の余裕がなければ、旅を続けるということ自体が難しい。  そして、寝床や服の問題もある。衣食住は、生活する上で外すことができない要素だ。だが、旅をする以上、寝床は確実に決まっている保障はない。連休やイベントと重なると、都市部でもホテルが取れるか怪しい。服は、ある程度は持つだろうが、コインランドリーなどを使用しなければ不衛生で、それだけでストレスも溜まっていくだろう。  さらに言えば、心の問題もある。慣れない環境というのは、楽しみも大いにあるが、知らず知らずのうちに神経をすり減らす。  だからこそ、人は旅に出ても安心できる自分の居場所に帰って来て、ホッとするのだろう。  『少女星間漂流記』は、2人の少女が安住の星を求めて、広い宇宙を旅するライトノベルだ。笑いもあれば、癒しもあり、胸をえぐる辛さもある。少女たちは、そんな星々での体験をかみしめて、今日も旅を続けている。  少女たちが帰りたいと思う星が、見つかりますように。そう願いながら、私は時折空を見上げる。美味しいコーヒーを飲みながら、皆さんもぜひ彼女たちとの旅に出かけてみて欲しい。それは、きっといい旅の思い出になるだろうから。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。