空飛ぶクジラ
「空飛ぶクジラだ…」
タバコを吸いながら、ボーッと眺めていた空にそれを見つけた時、俺は思わずそう呟いていた。
勿論、実際にクジラが空を飛んでいた訳ではない。
ただ、馬鹿でかい雲の形が何となくそう見えただけだ。
しかし、俺は不意に学生時代に見た、誰が書いたかも分からない一枚の絵を思い出していた。
それを見つけたのは、偶然だった。
授業をサボってふらりと美術室に忍び込んだ時に、たまたま本格的なキャンバスが飾られていたのだ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2021/9/21 20:42
はるかうみ
初の短編小説なので、文章の長さなど感覚が掴めていないのですが、高評価や感想などを頂けると幸いです。