第9回N1 懐中時計
時が戻る懐中時計。
そんな魔法のような道具を持っていると言ったら周りは、どんな反応をするだろうか。
僕達は一度話し合ったことがある。妹であるベルと一緒に。兄である僕は、黙っておくべきだという結論を出した。
なぜなら、ただの貧乏な一家に生まれた兄妹である僕達が、時が戻る懐中時計を持っているだなんて誰も思わないからだ。
反時計回りに一回転くるりと回すと時間が少しだけ戻る。それが、僕達が持っている時計の能力だ。
けれど僕達がこの時計を使う事はほとんどなかった。得体の知れない力を使うのは不気味で怖かったし、何より僕達の家族は貧乏で、毎日大変そうに働く親を何度も見るのが辛かったからだ。
ベルも僕と同じ意見だったようで、懐中時計はいつも僕とベルのベットの下にしまいっぱなしだった。
0
閲覧数: 41
文字数: 1545
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/4/11 11:27
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
実々
はじめまして!実々(みみ)です。
ファンタジーも恋愛もどんなジャンルも大好きな中学生です。
小説書くの初心者なので暖かく見守ってください。