約束

彼女と僕との約束。何度も指切りをした。 何も知らない僕は 「必ず叶えてあげる」 と無責任に吐いて、病室を出た。 その夜、彼女は死んだ。僕と彼女が指切りをしたとき、彼女はわかっていた。自分が死ぬことを。 生きるのが難しいことを。 僕は酷く後悔した。叶えてあげるって約束したのに、逆に彼女に無理をさせてしまった。 僕は彼女の葬式に参列した。彼女は箱の中でたくさんの花に包まれ眠っていた。いや、眠っていたという表現より、永眠していた。の方が正しいが。僕にはまだ現実を受け止めきれていない。 その時、彼女の母親が涙を拭いながら、手紙を差し出してきた。手紙には僕の名前と彼女の名前が書いていた。
黒猫
黒猫
人に合わせない、周りの目を気にしない、自分が書きたいものを書く。 気ままに投稿します。仲良くしてくださいm(_ _)m 表紙の画像はAIで作成したオリジナルです。