水面下
飛び込んだ。白い泡に包まれた。視界が青になって、
思考とは裏腹に身体は呼吸をしようともがいた。
服が水を吸い重くなると、いくらもがこうとも
陸に上がることができない。冷たい水が寒かったけれど、
心は落ち着いていた。水に反射する太陽の光が神秘的だ。
誰がが走ってきた。その人は手を伸ばしたけれど、
少しだけ私に届かなかった。本当に少しだけ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/10/10 5:46
最終編集日時: 2025/2/22 2:34
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
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