金木犀
「ねぇ、明日は雨が降るんだって」
隣からそんな声が聞こえてきて、僕はこそっと耳をすませる。
「私たち、振り落とされちゃうのかな?」
君の不安そうな声が聞こえて、咄嗟に口を開く。
「大丈夫だよ、みんなでつかまっとけば、怖くない」
急に楽観的で馬鹿げた発言をした僕を、君たちはくすくすと笑っていた。その中で、君だけが何も言わずに僕を見ていた。
次の日、雨が降った。豪雨だった。木々がごうごうと揺れて、僕たちも大きく揺れた。
「あ」
遠くの方で声がした。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/10/9 17:26
れ
散文詩的な