蝋人形のなき声

今日は娘の命日 最愛の娘が行方不明になった場所に 嫁と来ていた。 当時の思い出に浸りながら 僕は古びた館に目を惹かれ 忍び足でドアを開けた。 「ごめんくださーい…」 軋む音と共に広がった光景は無数の蝋人形達だった。 リアルな蝋人形は少し気味が悪かった 奥から1人の老婆が
湊  友栄(みなと ともえ)
湊 友栄(みなと ともえ)
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