リレー小説 第3話 夢の中のキミは

夢の中、モノクロの部屋で叫ぶ心の姿が見える。 彼女が何を言っているのか、誰に叫んでいるのかわからない。答えを聞く事はできるが、それが本当に彼女の答えなのかわからない。 だってそれは夢の中で、本当のキミは病院のベッドの上で横になっているからだ。 春の病院、天気は悪く雨のせいで桜の花びらが床に散らばる景色。 碧は病室でマーガレットの水差しを彼女の隣に置く。 「心、今日は天気が悪いな」 なんでも無い話を彼女に問いをかける。 だが彼女は何も答えない。
可憐
可憐
よろしくお願いします。