夜光町四丁目夜間警備求ム。EXTRA②
EXTRA「プレイタイム・アフター後編」
仁礼野がパーティールームのステージの上に上がっても、もうマスコットたちは襲ってはこなかった。先ほどの反省会の後だ、彼らもさすがにやりすぎたと逆に反省しているかもしれない。仁礼野は馬宮をステージの奥にある例の部屋に連れていく。
『さあ、開けてみてください』
「え、でも。あれは秘密なんじゃ……」
『確かに秘密でしたが、烏丸さんがあなたにもうっかり話してしまいましたからね。それから馬宮さんも今夜からはここの一員なんですから、実際に……見てもらったほうがいいと思いまして』
仁礼野がドアを開け、馬宮に先に中に入るよう促した。開いたドアからは工場の中と同じ埃っぽい臭いがしてきた。後ろから仁礼野がスマートフォンのライトを点灯させて入ってくる。束になった木材や板、使われなくなったモニターや機材。ライトが部屋の中にあるものを順番に照らしていく。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2025/5/23 12:19
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
羊原ユウ
ホラーと特撮ものが好き
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