信念
駅から海へと向かう途中。
呑気な救急車が私を追い越していく。
自転車を漕ぐ警察官は私をちらりと見て、また目を逸らした。
知らないおばあさんは、いい天気だねと優しく笑いかけながら言った。
通り過ぎていった知らない人は、遠くにいる誰かを見つめていた。
私がこれから死ぬとも知らずに、そんな人間の横を救う側の人間が通り過ぎ、またある人は誰かを想う。そんな世界が心地よかった。心配事は何も無かった。
「生きていれば幸せなこともある」「辛いことばかりじゃない」それはもちろん、楽しいと思えることは毎日のように、幸せだと感じられることも時々、確かにあった。しかしそれではだめなのだ。どうしても自分を受け入れられなかったのだ。楽しいと思う回数と同じくらい死にたいと思うことが増え、幸せだと感じられても死のうとしていた。
たとえ何かに救われてみても、この苦しみが一生続くのだと考えてみれば、それならもう死んだ方が楽なのだ。生きることに利点はあっても、意味は無い。この考えが変わることは、きっと金輪際ないだろう。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2024/11/21 2:15
いかのこ
主に自分が思ったこと感じたことを書いてます!いつか物語も書きたいと思ってます!
投稿頻度は低いですが、よろしくお願いします( ¨̮ )و✧