信念

駅から海へと向かう途中。 呑気な救急車が私を追い越していく。 自転車を漕ぐ警察官は私をちらりと見て、また目を逸らした。 知らないおばあさんは、いい天気だねと優しく笑いかけながら言った。 通り過ぎていった知らない人は、遠くにいる誰かを見つめていた。 私がこれから死ぬとも知らずに、そんな人間の横を救う側の人間が通り過ぎ、またある人は誰かを想う。そんな世界が心地よかった。心配事は何も無かった。 「生きていれば幸せなこともある」「辛いことばかりじゃない」それはもちろん、楽しいと思えることは毎日のように、幸せだと感じられることも時々、確かにあった。しかしそれではだめなのだ。どうしても自分を受け入れられなかったのだ。楽しいと思う回数と同じくらい死にたいと思うことが増え、幸せだと感じられても死のうとしていた。 たとえ何かに救われてみても、この苦しみが一生続くのだと考えてみれば、それならもう死んだ方が楽なのだ。生きることに利点はあっても、意味は無い。この考えが変わることは、きっと金輪際ないだろう。
いかのこ
いかのこ
主に自分が思ったこと感じたことを書いてます!いつか物語も書きたいと思ってます! 投稿頻度は低いですが、よろしくお願いします( ‎¨̮ )و✧