くまぐみの20 第一話

くまぐみの20   第一話
くまぐみの20   時は西暦20XX年。日本は少子化が極度に進んでいた。子ども第一を掲げる日本政府は、少子化の進む現状を打開するため、「子ども政策法」を施行した…   子ども教習1  石田三彦(いしだみつひこ)二十歳、彼女いない歴=年齢、フリーター。月の家賃が3万円の格安ボロアパートに暮らし、休日はろくな近所付き合いもせずに薄暗い部屋でブルーライトを浴びて一日を終える。彼なりの日光浴であり、もっぱらいつものルーティーンだった。    しかし、そんな三彦でも今日は朝から早起きして一件のメールを待ち続けていた。そしてたった今、それが届いたところなのである。三彦はスマホの画面に固唾を飲んだ。震える指先で、メールを開く。 “貴殿の今後一層のご活躍をお祈り申し上げます。”
K.l
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大学一年です