とある日の備忘録

私は満員電車が嫌いで、帰り道も嫌いです。 帰り道よりかは、向かう道が好きなのです。 そんなことを言うとみんなに驚かれます。 全てが終わって帰路につくのが幸せなんだと。 でも、帰り道は頭やお腹や肩がずしんと重くないですか。 一日のうちに私というカラダに溜まっていった周りの人の言葉や、大学の講義で聞いた教授の話、恋人からのメッセージ。そんなものたちが、アタマにぎゅうぎゅうに詰め込まれて、行き場を失ったそれらが徐々にアタマから肩へ、お腹へ、流れ込んできます。 こんなにも言葉と感情で溢れかえっているのに、孤独を感じるのが辛いのです。
せい
せい