第八十話
心愛を姫抱きした鎌之介が飛び上がり、攻撃を避ける。そして、少しだけ離れたところに心愛を降ろした。
「心愛ちゃん、頼むね。」
「うん!」
短い会話を済ませた後、鎌之介は式神の元へ駆け出した。鎖を縦横無尽に操り、鎌で式神を真っ二つに割る。だか、やはり効果は無い。少なくとも、顔や首、腹には御札が無いのだろう。心愛は美しく動く式神を見つめた。が、なかなか御札が見つかることはなかった。
「……どこ?」
短筒を構えながら式神を追うが、見つからないのでは撃てない。その間も、鎌之介は槍の攻撃を躱したり受けたりしている。早く見つけててあげないと、という焦りもあって、心愛はかなり冷静さを欠いているように見えた。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/11/15 12:32
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
澄永 匂(すみながにおい)
連載中の作品は、金、土曜日辺りに更新予定です。多忙ゆえ、更新しない週もあります…。
大学生&素人なので文章がぎこちないですが温かく見守ってください。
中学生の頃に作っていた話(元漫画予定だったもの)を書けたらいいなと思い、始めました。