爆ぜて、消える

爆ぜて、消える
 祭囃子が近づいて、高鳴る胸が苦しくて。  たった二週間前まで、ただのクラスメートだった彼女の姿を、楽しそうに笑いながら歩く人波の中に探すのだって、今は満たされた気持ちになる。  すっかりくたびれた兄貴のお古の浴衣が、汗で足に張り付いて、上手く歩けない。 「リア充、爆発しろ」  半笑いの、陰気な声。  細身で眼鏡のTシャツ四人組が、僕の横を過ぎ去っていく。  ……ああ、ごめん。
四季人
四季人
活動終了 文藝サークル"NöveSir!!"主宰代行。