爆ぜて、消える
祭囃子が近づいて、高鳴る胸が苦しくて。
たった二週間前まで、ただのクラスメートだった彼女の姿を、楽しそうに笑いながら歩く人波の中に探すのだって、今は満たされた気持ちになる。
すっかりくたびれた兄貴のお古の浴衣が、汗で足に張り付いて、上手く歩けない。
「リア充、爆発しろ」
半笑いの、陰気な声。
細身で眼鏡のTシャツ四人組が、僕の横を過ぎ去っていく。
……ああ、ごめん。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/7/22 2:20
四季人
活動終了
文藝サークル"NöveSir!!"主宰代行。