外伝26 半島の乱 黒馬鉄

外伝26 半島の乱 黒馬鉄 序  ゴーグルを額に女王とカルは一台の二輪車を挟み上昇する石盤の上に乗り地上へ向かう。  地上へ出ると空は青々と晴れ渡っていた。 外門の門番は人間の女性で、暇過ぎてやる気は無くなり、地べたに座り、雑誌を開き干肉とビールを楽しんでいたが、女王を見て慌てて立ち上がり敬礼の姿勢を取る。 女王は気にせず「ご苦労ご苦労、休憩中に悪いけど門開けて」と紙幣を一枚その門番に渡し「いいもん食べてるね、少しもらうよ」と皿代わりにしている兜に盛られている干肉を二つ摘むと一つは口に咥え、もう一つはカルに『どうぞ』と言う感じで差し出す。 門番は紙幣を貰ってやる気を出し勢い良く門の横に垂れている二本の片方の鎖を下へ引くと、門が開き、一応は道である荒れ道が一本二人の視界に入る。 「道もそろそろ直さないとね、さて始めようか」
仙 岳美
仙 岳美
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