飛行機雲

 飛行機雲が、高く青い空に真っ直ぐな線を引いた。 その細長い雲は、私の中の大切な記憶を呼び起こす。  いつかはきっと・・・・・・。 そう思い続けて、気づけば私だけ大人になっていた。  あの日以来だ。 空の青さに宇宙を感じるようになったのは。  薄い雲の向こう側に広がる無重力の海。 星の残骸が漂う海。 この地球も、もうその残骸の一つに数えて問題ないだろう。  宇宙に散らばる星の残骸たちは、前文明の大戦で蹴散らされたらしい。
空空 空
空空 空
空空 空(カラゾラ アキ)と申します。普段はなろうでごちゃごちゃ書いてます。こっちでもちょこちょこ遊んでいきたいと思います。