花火が広がる頃に。

花火が広がる頃に。
7/10(日) 1人でいると、こんなに夜が長く辛いと、知らなかった。 今日は彼の誕生日だったのに。 無駄に装飾した部屋が輝いている。楽しい雰囲気だけが残されたこの部屋には私は割に合わない。 ケーキも冷蔵庫に入ったままだし、もう今日はこのまま寝てしまおうか。 私はベランダに出て風を浴びる。 住宅街たちが邪魔してスカイツリーが見えづらい。 せめて住宅街くらいは慰めて欲しかった。
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