第二節 きっとモナ・リザさえも敵わない
木曜日の朝、僕は入部届の紙を担任の先生に渡した。書いた部活はもちろん美術部。少しガタイのいい担任の先生が、紙を見たまま喋る。
「美術部か…先生は運動部の方がいいと思うけどなぁ…身長もそれなりに高いんだし、バスケやバレーとかやればいいのに、」
余計なお世話だ。誰に何を言われても変えるつもりは無い。
「でも、美術部がとても魅力的に感じたので、入りたいなと思ったので、」
「青春を謳歌するなら、運動部だと思うけどなぁ…まぁ、止めないけどね」
どうでもいい。僕はこの青春を賭けても良いものを見つけたのだから。
次の週の月曜日。その放課後に新入部員の顔合わせを行い、それから美術部の活動が始まる。顔合わせを行う部室の美術室の前につく。そこにちょうど、エンドウ先生も現れた。
「顔合わせは全員揃ってから始めるから、廊下でちょっと待っててね。始める時に声かけるから。」
そういうと、先生は美術室へ入って行った。
自分が一番乗りのようで、周りに人はいなかった。
0
閲覧数: 29
文字数: 1489
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/3/2 11:40
紫陽花
そこらへんに生えてる紫陽花です。
夢は漫画家、そのためにストーリーを練ってます。
小説や漫画はなんでも読みます。
バトル、ハートフル、ラブコメ、BL…なんでも御座れ!