秒速のマフラー

秒速のマフラー
となりの少女がいっていた 日常が非日常にかわるのは、まばたきよりもずっと早いと。 その日は当たり前のようにはれていて、わたしと彼女は遊園地にいた。彼女の青いマフラーは、目にあかるかった。 彼女は赤が好きだった。とくべつそれが好きというわけではないけれど、書くことがないから間に合わせでプロフィールの好きな物欄に書くというような度合いではなかった。 彼女は赤に支配されていた。
公文
公文
見んでください