正面

ふと気付くと私はいつも彼の横顔を見ている。 でも、彼の視線の先にはあの子しかいない。 1度だけ彼が隣の席になった。ほんの少しだけ期待をしてしまった自分がいた。 けれど、彼はこちらを少しも見ない。 彼が見ているのはずっとあの子。 私には見せない素敵な笑顔。
寸志
寸志
はじめまして 恋愛小説を書くことが多いです。