神様の花嫁2

好奇心に負けた私は、人の言葉を話すヘビの後ろについて行くことにした。落ち葉の積もった山をかき分けながら、嫁を探すヘビに会いに行く。 「お嬢さんのことについて、教えていただけませんかな。」 自己紹介を促された私は、まだ自分について何も話していないことに気づいた。 「私は…相澤明美です。22歳の、大学四年生です。」 「明美様ですか。明美様は、どのような男性が好みですかな。」 「えっと…。」 急に男性の好みを聞かれて、たじろぐ。 女子同士でこんな会話になることがよくあるが、返答に困る。男性と付き合ったことがない自分にとって、好きなタイプなどよくわからないからだ。 「優しい人…ですかね。」 これ以外に浮かばない。
かづき
かづき
気ままに書いていきます!