翡翠の笑顔

翡翠の笑顔
「まじでお前のそういうところ本当に嫌い」 それは、秋を感じ始めるような肌寒いある夜の日のことだった。 2人で歩く自宅までの帰り道。 道端にポツポツと建つ電柱の灯りのみが、行く先を照らす帰り道。 そんな静かで暗い夜の中に、ドボンと岩を投じるように、紫音は言葉を吐き出した。 「いつもヘラヘラふざけてばっか」 「少しは、人の気持ちも考えろよ……!」
なみだくん
なみだくん
『泣きながら生まれてきたんだから、最後は笑って終わりたい』