睫毛
私だけが、望んでいたのかもしれない。
公園のベンチ。
隣で寝息を立てている彼の睫毛を見て、私は昨日のことを思い出していた。
柄にもなく、怒鳴る彼と泣く私。
「泣くなんて卑怯だ」と、そっと私の手に、彼の少し骨ばった大きな手が重ねられた。
彼も泣きそうだった。
私に触れない彼を、何処か嫌っていたのかもしれない。そばに居てくれるだけで、なんて、綺麗事。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/11/30 14:46
満欠
みちかけ と読みます
誤字多い
基本書く専ですがたまに読んでます