6、黄緑色の紫葉

6、黄緑色の紫葉
 ギルドの受付から離れて、依頼掲示板の前で足を止める。 「……僕が受けられる依頼……一択しかないじゃないですか」  『パープルハーブ採集』これしか今のランクで受けられるものがない。 「……ラミラ、今日はこれで解散しましょう。僕はこの後ランク上げのためにいくつか依頼を受けようと思います」  流石にこんな簡単で、ラミラの専門の討伐とはかけ離れた依頼を手伝ってもらう訳にはいかない。 「いや、手伝うよ?暫くはオーガ討伐の報酬だけで暮らせるし、パープルハーブの見た目知ってるの?」  痛いとこるを突かれた。 「し、知ってますよ!アレですよね?紫色のハーブですよね?」  ため息を吐き、ちょっと嗤われた。 「いつのパープルハーブの話かしら?もうパープルハーブは『紫色じゃ無い』わ。突然変異で紫から黄緑色になってるわ」
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 ファンタジーな小説を書くことをメインにしています。  本社では面白さ(大)と読みやすさ(小)を重視して作っているつもりです。 今連載中の小説 『転生鍛治士のガンライフ』 コメントをしてくれると嬉しいです。  高校生の妄想を詰め込んだ小説ですが、どうぞ読んでください!