あの窓の向こう

沙月「んー、届かない。あともう少しなのに。」 そろそろ肩車をしている、なっちゃんも限界そうだから、とりあえず降りることにした。 菜月「あの窓の向こうには、何が映ってるんだろうね。さっちゃん。」 私たちは双子である。姉の菜月に妹である私、沙月。物心ついた時からずっと2人で同じ部屋から出れず、親の顔もわからない。部屋に窓はたった二つしかない。 一つは、時間になると、気がついたら食事が置いてある、人は通れなさそうな小窓。 もう一つは、陽の光が入ってくる、高い位置にある少し大きい窓。 私たちは、外の世界が気になり、いつも肩車をし合って見ようとするが、身長が足りず見ることができない。今日も見ることができず、勉強の時間になった。勉強は、部屋の隅に置いてあるモニターを見て覚える。 菜月「欲しいものはいつだって手に入るし、別に不自由な生活ではないんだけど…。」 沙月「外の世界が見れないんだもの。つまんないよ。」 菜月「いつになったら出られるんだろうね。」
山田・まんでぃ〜・エロガキ
山田・まんでぃ〜・エロガキ
小学生なので、誤字脱字とかあるかもしれません。暇な時投稿します。表紙はなるべく自分で描きたいです。基本的に毎日投稿します。多分。