流星

流星
 今夜は流星群が観れると、朝のニュースで聞いたのを思い出す。  別段星に興味が有るわけではなかったが、ふと冬の寒空の下で静かな孤独に浸りたくなり、コートを羽織りつつ片手にはこれまた普段呑まない缶チューハイなんぞを持って外に出る。  幸い住んでる場所は住宅地でも外れの方で、少し歩けば河原に着く。そこに腰を下ろしてぼんやりと空を見上げた。  遠くに聞こえる電車や車の通る音以外、何も聞こえない。  流星群が観れるとはいえ深夜だったので、人通りもなかった。  澄んだ冬空に瞬く星が見え、ちょうど光の帯がすぅ、と現れて消えた。  プルタブを引っ張り、炭酸が効いたチューハイをちぴりと呑む。
あかい
あかい
登録したばかりです 基本読み専の稀に駄文を綴るかもしれない、成人式二回目に近いダメ人間 アイコンはPicrewのゆるいひとメーカーhttps://picrew.me/ja/image_maker/1108773