すき間商店 第二話

黒い万華鏡。 それはところどころに少し傷があったり何度も誰かに使われたりした様な、幼少期に祖母や親戚の家で見た様なそんな万華鏡であった。 抄子は多少の驚きはしたが、大声が出たり、その場から逃げ出すことはしなかった。もしかしたら受験勉強のし過ぎで目の前の現象に対して、鈍感になっていたのかもしれない。 あなたは万華鏡を見たことはあるだろうか。 もし一度でも見たことがあれば共感してくれるかもしれないが、それを万華鏡だと思って、自ら掴み、拾い上げた時、すぐにもとの場所に返したり、わざわざ別の場所に手に持ったまま行こうとは思わないのではないだろうか。多くの方は万華鏡を目に近づけて覗いてみたい、すぐにその中の美しい世界を見てみたいと思うのではないだろうか
スカビオサ🪻
スカビオサ🪻
27歳会社員をしています。 自己表現の場として自分の作品を掲載していきたいと思います📖 少しでも感情を揺さぶれる作品を書いていきたい思います✏️