『このクラスには、犯人が二人いる』

 クラス費が消えた日のことを、僕は妙に細かく覚えている。  放課後、職員室の前で立ち止まったとき、ドアの向こうから榊先生の声が聞こえた。 「おかしいな……確かにここに置いたはずなんだけど」  やがて騒ぎになり、なくなったのは期末行事用の封筒だと分かった。三万円。 職員室の鍵は閉まっていた。こじ開けた跡もない。  出入りできたのは、放課後に用事で職員室へ行った数名だけ。
獅勇
獅勇
はじめまして だいぶ下手ですが良い作品を書けるように頑張ります!